任天堂と京都の四半世紀にわたるひとつの「矛盾」

京都で現地のひとに聞いた話。「本社の所在地」がブランドに大きく影響している例として、任天堂の事例を紹介します。売上高は1兆円、日経優良企業No.1、ニンテンドーDSiもDSライトを上回る好調ぶり。そんな任天堂と、所在地である京都には、不思議な関係があったんです。

任天堂と京都の四半世紀にわたるひとつの「矛盾」

任天堂ホームページ

任天堂って京都に本社がありますよね。これは世界中のひとが知っています。というのも、
「京都」「Kyoto」は、海外から見た日本のなかでは東京と同じか、それ以上のブランド力を持っているそうです。任天堂が世界に進出したとき、「京都に本社をおく会社」というだけでまず信頼を得て、素晴らしい製品をあり、成功した。任天堂が京都に本社をおいてなければ、いまの世界的な成功は無いでしょう。

海外における京都ブランドの強さとして、話はそれますが手短にひとつ。京都で仕事しているアーティストがアメリカで現地の方と話したとき、京都で個展やったというだけで、手放しでめっちゃ褒められ称賛されたそうです。

このように京都ブランドの強さは東京には無いモノをもっています。「任天堂in京都」という事実は、日本国内のひとにとってはただの本社所在地ですが、任天堂の海外進出にもたらした影響ははかりしれないとのこと。

■しかし、任天堂は、京都の人間を相手にしないことで成功した。

素晴らしい文化を持ちそれを愛する京都のひとは、京都が大好きすぎて、基本的に京都のひとを相手にした商売をする。そして京都の文化をそのまま一切曲げずに観光客にも商売するのが魅力。つまり、京都のひとに好かれそうな料理を作り、京都のひとに好かれそうなおもてなしをして、・・ということ。
そういうところに自然に惹かれて、俺みたいな東京のひとも他日本中のひとも、京都に対して無自覚に一目置いてたりする。(京都に旅行にいって、京都が特別な存在であるこの理由に初めて気づけた。)また京都のひとも、観光客が来ようが、京都の文化を一切曲げずに商売することに、自ら誇りをもっている。

しかし任天堂の場合、京都の人間を相手にしないことで成功した。

20年前のファミコン発売のとき、京都のひとは「絶対売れへん」とみんな口にしたそう。ファミコンは当初、京都のひとに好かれなかった。
任天堂はここで、京都のひとの否定的な意見をまったく気にせず、日本中の子供を相手に商売し、あなたも知ってる伝説的なヒット商品となった。

■また任天堂は、京都にいながら、京都らしからぬマーケティング戦略をとる。

京都のひとは「全員に好かれなくてもいいから、これだけは!!極めんとな!!」という商品開発をする。例えば米だけに超こだわる。お茶だけに超こだわる。だしだけに超こだわる。

だから、任天堂に京都の血が流れていたら、むしろPS3みたいな商品をつくるハズである。

PS3こそ技術の結晶、ゲーマーはこれをやってゲーム道を極めろ!!という商品である。
しかしの成功が示すとおり、ゲームをしない人をターゲットにして市場をどんどん拡大している。

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四半世紀にわたるひとつの矛盾とは、任天堂は京都ブランドの恩恵を授かりながら、京都の血が一切流れていないことだ。

だから、京都のひとに「地元で誇れる企業は?」と聞いても、任天堂は絶対1番にはあがってきいへん、ということらしい。(ゲーム大好きっ子なら別だろうけど。)任天堂より、オムロンとか京セラとかがあがってくるそう。

(また任天堂は京都の血が流れてないことで成功した、っていことを示す印象的な言葉も頂いた。「京都のひとはな、京都大好きだし商売もこだわってるんけど、それを外に伝えるのはド下手くそやね~。東京きてこれほんま思った」)

みんなが好きな有名企業「任天堂」の、隠れ話ですね。任天堂と京都を結びつけるものって、たしかにぱっと思いつきません。
なるほどー!!と思わせる話でした。

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11 月 11, 2008

Posted by: hirose

Category: 日記

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Comments (1)

11 月 12th, 2008 at 10:52 PM    


てか宇治市だし

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