若者が車を買わない理由がわかる、ホンダ・オデッセイCMを見る2つの視点

なぜ若者は車を買わないのか?そんな議論をおっさんたちが必至こいてやってるわけですよね。今日は特別に若者代表・ひろせくんが、オデッセイのCMから若者が車を買わない理由を紐解くよ。

若者が車を買わない理由がわかる、ホンダ・オデッセイCMを見る2つの視点

Honda CM INFORMATION(オデッセイ)

いいクルマが好きだ。男ですから。

ホンダのオデッセイが「いいクルマが好きだ。男ですから。」というキャッチコピーをつけたCMを、オンエアしております。この前このブログでも取り上げましたよね。先日の記事内での俺の意見としては、「キャッチコピーがステキ」ということを申し上げました。

参考:ホンダ・オデッセイ(ODYSSEY)の新CM、キャッチコピーがステキ。 | 廣瀬勝也のクリエイティブ広告論

ところが、このCMについて苦言を呈している意見もみることができる。

参考:彼氏が軽自動車に乗っていたらイヤですか?:NBonline(日経ビジネス オンライン)

重要な部分を引用すると、

>「単なる道具」であれば別の選択もあるだろうけど、自動車はそうじゃないでしょ、という「クスグリ」を、自動車メーカーはさまざまに行ってきましたし、そのクスグリに消費者はこたえてきました。
>ハリウッドスター、ジョージ・クルーニーを起用しての「いいクルマが好きだ。男ですから」というホンダ・オデッセイのCMも同様です。以前であればわざわざそんなことをメーカーが発信しなくても、社会的に一般的な空気として、「頑張って出世して、高級車を買いたい」とか「ちょっとくらい無理をしてでも、いいクルマに乗りたい」といった気持ちがあったので、その大前提の上にクルマのCMは「カッコいいクルマの映像」や「カッコいいクルマのある生活」を描いてきたのです。
>ところがそんな社会的コンセンサスが、風前の灯火である、ということになっている。

著者の視点は、「車=かっこいい男の象徴、という前提がなくなってきてるから、改めてそういう前提を伝えなきゃいけない」ということ。
そして、こういうCMに対し、俺みたいな若者の視点は、「このキャッチコピー、ステキじゃん!」と好感をしめしている。

どちらの視点もそれぞれの意見だから正論。広告代理店が考えた「いいクルマが好きだ。男ですから。」というキャッチコピーは、車が男のかっこいい象徴でなくなっているということを言い当て、そのうえで若者にドンピシャと突き刺さるコピーを考えだした。かなり職人技なわけですね。
確かに、クルマはすでに男の象徴でなくなってきている。
そして車が男のかっこいい象徴でなくなっている事実は、オデッセイのCMのターゲットがパパ世代であることが示すとおり、別に若者に限った話でもない。

また、若者が車を買わない理由は、「車=かっこいい男の象徴、という前提がなくなってきてるから」ということだけもない。

CMがステキ、という話の一方で、

俺は、どんなにキャッチコピーがステキだろうと、俺はオデッセイは買わない。

どんなにCMがステキだろうと、絶対にトヨタの車も買わないし、ダイハツだろうと別にいらない。

日産のCMで相武紗季がノースリーブ着ててわきを出して

「ワキワキするクルマ。」

なんてキャンペーンを展開されても・・・うぅ・・・たぶん車買うかな・・・いや、CMを話題にはするだろうけど買わないだろうな。

若者が車を買わない理由がわかる、ホンダ・オデッセイCMを見る2つの視点

(ワキワキするクルマ。参考画像)

なぜ広告が魅力的でも車を買わないのかというと、
単純に車が必要ないんですよね。移動手段は別に間に合ってるし。
っていうのが、若者が車を買わない理由。

二十歳そこらで車を欲しがってたひとは、車でなくステータスを欲しがっていた。車に娯楽を求めていた。それがいま無くなってるんだから、そりゃ「若者として車を欲しがる理由」はもう無いわけですよ。
パパになったり、おっさんになったりで車が必要な生活ライフステージになってきて、はじめて車を意識するんじゃないのかな。だからパパ世代ではまだ車が売れてる。

本題に戻すと、

なぜ若者が車を買わないのか?

という質問が、そもそも愚問。

車がすでに男子だろうとパパ世代だろうと、世代を問わず必要じゃなくなってきている。特に娯楽としての車っていうのが本当にいらない。オデッセイみたいな広告が立ち入れるところじゃない。

「なぜ若者が車を買わないのか?」とか質問する人は、「じゃあパパ世代はなんで車を買ってるの?」ということを考えてみると、いいんじゃないかな。
若者が車を買わない理由は、パパ世代が車を選ぶときの優先順位と同じだと思う。

という風に、「若者がなぜ車を買わないのか、という質問が愚問」ということで結論とさせていただきますけど、最後に。
トヨタやホンダ日産とそれから広告代理店が今すぐやるべきことは、

交通手段として便利で買いやすいな軽自動車ばっかりつくってベッキーとかつかってCMしてるのが一番なんじゃないっすかね。

あるいは、家庭をもって車が必要な生活ライフステージになっちゃうように、少子化対策のCMでも流すっていうのも、変化球チックでおもしろいと思う。どうですか。

タグ: , , , , , , , , , ,

この記事を読んだ人に、こんな記事もオススメです

11 月 29, 2008

Posted by: hirose

Category: CM批評

Tags: , , , , , , , , , ,

このエントリーを含むはてなブックマーク

Comments (1)

ダブスタなエコニュース

1 月 18th, 2009 at 6:05 PM    


若者の車離れの本質は、若者との感覚のズレ

日米欧の自動車販売不振にみならず中国まで伸びにブレーキがかかりそうななか、 日本の自動車販売不振について、…

Leave a reply