「エビスは時間をおいしくします。」キャッチコピーが秀逸だとおもう
電車でみかけたポスター広告です。
エビスといえば極上のプレミアムビールという印象ですよね。初夏に突入してビールの広告が盛んですが、エビスももちろん広告を出稿してるわけです。そして、そのキャッチコピーが秀逸。
「エビスは時間をおいしくします。」
エビスは、ビールを売っているんじゃない。
その空間を凛とした雰囲気とオーラで包み込み、すてきな時間を演出すること自体を、売っているんだ、と。
キャッチコピーってなにかこう上手く日本語を組み替える作業だと認識してしまいがちですが、その前のステップにコンセプトメイキングという、何を伝えるのか?を決める作業があります。
コンセプトメイキングの手法のひとつで、俺が大好きな技がありまして、それがエビスで使われている「商品の否定から入る」なんですね。
つまり、「うちはビールを売っているんじゃなくて、おいしい時間を売っている」というコンセプト。
他の事例では、
「ランドセルを売っているのではなく楽しい小学校ライフを売っている」

http://cmwalker.net/tvcm/cmsong/aeon-cm-becky/
と分析したイオン・24色ランドセルなどもあります。
商品自体がしっかりしてなければ話しになりませんが、
こういう付加価値は広告でしか伝えられないことなのです。
広告を打ってはじめて完成する商品。
それはメッセージとともに伝えられ、メッセージという価値が商品をつつみ、一気に価格競争から抜け出せます。(と、本に書いてありました。)
このキャッチコピー手法はコピーライティングだけでなく、いろんな場面で通用するのです。
パン屋さんは、「うちはパンを売っているのではない。」
広告屋さんは、「うちは広告を売っているのではない。」
お米屋さんは、「うちはお米を売っているのではない。」
家電屋さんは、「うちは家電を売っているのではない。」
お酒屋さんは、「うちはお酒を売っているのではない。」
土木屋さんは、「うちは工事を売っているのではない。」
こう否定からはいり、本当はなにを売りたいのかと考えると、自分の仕事も日本中に通じる壮大な計画とともに、仕事に心がこもると思うのです。
就活生も同じです。
「僕は別に広告を売りたいわけじゃないんです。」
「僕は別に証券を売りたいわけじゃないんです。」
「僕は別にテレビ番組を作りたいわけじゃないんです。」
「僕は別に光ファイバーを売りたいわけじゃないんです。」
「僕は別に広告を作りたいわけじゃないんです。」
から入ると、あっさり方向性がきまったりします。さらにその方向性が他己実現だとなおよい、というのを講演でも聴きました。
クリエイティブな仕事がしたいんです、と言うひとは結構いるけど、寒い雰囲気になるのはやっぱその心が伝わらないからなのではないでしょうか。(そりゃ、誰だってクリエイティブな仕事がしたい)
こういう広告・コンセプトメイキングはいままでも定番手法でありましたが、これからの時代、ますます強くなっていくと思います。だから大好きなんですね~。
タグ: エビス, ビール・発泡酒





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