「ミラバケッソって何なの?まあなんか凄いんだろうな」インテルの広告戦略を彷彿とさせるクラレ
株式会社クレラによる「ミラバケッソ」と連呼しまくるCMは結構前からオンエアされていますが、最近になってまた新バージョンが放映されていたので、ピックアップしようと思います。

ミラバケッソってなんなの?まあなんか凄いんだろうな。
っていう印象を持っている方がほとんどだと思います。未来に化ける新素材、っていう風にCM中の説明も曖昧だから、まあ凄いんだろうなっていう感想しか無いですよねそりゃ。あとはクラレっていう会社の認知度UPくらいですかね、広告効果としては。俺もそれくらいの印象でした。
そんでミラバケッソについてCMを見るついでに上のサイトから情報収集してみたところ、
・燃料電池の実用化でケータイに劇的な小型化!?「新電解質膜X」
・画期的な電導性繊維「クラロンEC」でウェアラブルコンピューターの実現を!
・太陽電池に「PVBフィルム」を使って強化。大量生産で地球の電力をまかなっちゃう!?
こーいう素材が何個も開発されてて、それらを「ミラバケッソ」と呼んでいるらしい。なーるほど。(俺は「ミラバケッソ」っていうひとつの素材を宣伝しているのかと勘違いしていました)
確かに、
「新電解質膜XとクラロンECでケータイもパソコンもさらなる進化!」とか宣伝したところで、え?なんだって?ふーんで終ると思うんです。
わかりやすい単語に言い換えて、伝えることも絞って簡単に説明したほうが、CMを見ている人にも解りやすい。このCMは、広告コンセプト(伝えるべきこと)を
・なんかしろいろと凄い素材をつくってる。
・クラレって会社が作ってる。
だけに絞っているのが凄い。潔い判断。
だってケータイの薄型化にあとどーしても足りない技術が燃料電池の実用化だったりとか、医療とかビジネスに劇的な進化をもたらすウェアラブルコンピュータ、脱原油の期待の星・太陽電池のさらなる効率化にすごい技術をもっているのに、それをCMで言わない!!!言いたいじゃん、自慢したいじゃん。数千万円の広告費つかってるんだから伝えたいじゃん!!!
でもCMを見ている人が全員ケータイの小型化に日々勤しむ人だとは限らない。
自慢したいところぐっとこらえるからこそ、伝わることもあるんですね。
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■ インテルを彷彿とさせる広告戦略
そして、あくまで「クラレが、凄いことしてるよ。」って伝えることを絞りまくっているのには、インテルの広告戦略と似たものを感じさせます。

かつて「インテルはいってる」でコンピューター部品メーカーとして国内シェアを独占したインテル。
部品メーカーなんだから、本来はソニーとか東芝とかに営業にいって取引するのが常識だったのですが、インテルは「インテルのCPUが入ってるパソコンこそスタンダード」という風に、消費者に伝えたわけですね。
するとどうなったか。
ヨドバシなど家電量販店には「インテルはいってるPC」が売れ始め、それがスタンダードになってしまった。ソニーや東芝などPCメーカーは、インテルに部品を納入してくれと逆にお願いする立場になってしまった。そして営業取引をより強固なものにしたわけですね。
素材メーカーであるクラレが、わざわざCMを打つ意味。ミラバケッソという単語を世に浸透させまくって、いずれ消費者がミラバケッソを指名する日が来ることを狙っているのでしょうか。今ほとんどパソコンにはインテルのシールが貼られているように、例えばウェアラブルコンピューターが実用化されて様々なブランドが小売店で売り出されたとき、ミラバケッソのブランド名で売られるのでしょうか。
インテルの広告戦略を彷彿とさせるクラレ。
なんかクラレのミラバケッソが凄く大きなことをしそうで、ちょっと未来が楽しみになりました。
■ 今日のクリエイティブ広告論
なんか難しいことを宣伝するときは、分かりやすく言い換える!
新しい単語をつくっちゃえば、流行ってスタンダードになれる!
素材メーカーが消費者に広告する意味とは?クラレの広告戦略に、期待!
タグ: インテル, クラレ, ケータイ, ソニー, ビジネス, ミラ, ミラバケッソ, 東芝


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